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ゲーテ。 [Books]

 ゲーテ。Johann Wolfgang von Goethe 。
 ゲーテの書き残したものには、多くの作曲家が曲をつけたりした。
 彼が、シュトゥルム・ウント・ドラング(独:Sturm und Drang)について書いていることは、私にとても響いてくるものがあった。

ファウスト〈第一部〉 (岩波文庫)

ファウスト〈第一部〉 (岩波文庫)

  • 作者: ゲーテ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1958/01
  • メディア: 文庫



故、ダイアナ妃にまつわる人々の話。 [Books]

地球の落とし穴 (文春文庫)

地球の落とし穴 (文春文庫)

  • 作者: 広瀬 隆
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2003/08
  • メディア: 文庫


 この本を読みつつある。実に興味深い。
 この本は元々は、日本放送出版協会(1998/03)から出版されていた。その文庫化である。

 故、ダイアナ妃。プリンセス・オブ・ウェールズ。Diana, Princess of Wales。
 彼女が、1997年8月31日に亡くなったことは、記憶に新しい。36歳の若さでこの世を去られた。

 彼女を取り巻く人々や親類縁者を調べてゆくと、驚くべき関係にあるということが、『地球の落とし穴』を読むとわかってくる。彼女はその中で、「良心」を保つべく努力した人なのではないかと推測する。葛藤も大きかったのではないだろうか。

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近代物理学と現代物理学。 [Books]

 最近、最新の物理学である、「超ひも理論」の本を読んでいる。
 これがかなり面白い。

はじめての“超ひも理論”―宇宙・力・時間の謎を解く (講談社現代新書)

はじめての“超ひも理論”―宇宙・力・時間の謎を解く (講談社現代新書)

  • 作者: 川合 光
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2005/12
  • メディア: 新書


 まだ読んでいる途中であるが、『タオ―老子 (ちくま文庫) 加島 祥造 (著)』にかなり共通する部分があるように思える。逆に表現すると、『老子』や「禅」の思想を、最新の物理学が、証明しているように見えたりする。さらに逆もまた真なりで、加島祥造氏の『タオ―老子』はとても新鮮な息吹が感じられる。加島祥造氏は、2006年度版の「文庫版後書き」の中で『老子』を「トップクラスの現代詩と感じたのです」、「全てがモダーンで新鮮だったので、私はそれを現代詩として表現した…」と書かれている。彼の試みは、とても活き活きと素晴らしい「詩」となって『老子』を甦らせているように感じる。
 関連記事。
 http://blog.so-net.ne.jp/tabibito_j/2007-09-10
 http://blog.so-net.ne.jp/tabibito_j/2007-09-07-1

 超ひも理論という、最新の現代物理学は、ニュートン力学、電磁気力学、相対性理論、量子物理学、これらを統一しようとする試みだ。この最新の物理学は、近い将来に、理論的にも(もしかすると実験的にも)実証されるのではないかとされている有力な理論。幾つかの方面から、この理論が正しいことが推測されている。
 この理論で、分子や原子、あるいはそれ以下という超ミクロの世界から、宇宙全体や宇宙のはじまりまで説明できている。また、時間や「力」までも説明がついてしまう。 

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この地球を見てみる。 [Books]

 知人がとても気に入ったという本を紹介してくれた。


 確かに、とても興味深い本である。
 これを書いている今現在、出版されて間もない本だ。うちにあるものには、「2007年8月10日 第1版発行」とある。
 こういった系統の書籍の場合、大判であることが多いが、この本は文庫版であるところが嬉しい。
 この本の帯には、「あなたの世界観が一挙に変わる驚きの95項目!」とある。(笑)ちょっと大げさかも。
 とはいうものの、かなり良質の知識が得られるかもしれない。ちなみに、ひとつ前の私の記事中にある「世界の高収益企業の上位4社は石油関連企業である」というのは、この本で確認してみた。

 先程、この本をめくっていて「そうなのか」と感慨深かったのは、電機産業で世界第4位と5位が、「松下電機産業」と「ソニー」だということだが、韓国のサムスングループは、グループ全体の売り上げとしてみると、ソニーを越えているのだそうだ。

 この記事を書くにあたって、以下の二冊は下調べをしていて手に入れたいと思えた。
 フランスのベストセラー書籍とのことだ。

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民主主義を高らかに唱える国の光と陰。 [Books]

 数年前に、私は一冊の本を手に取った。
 私が住んでいる地域では、それなりにオシャレな街の小綺麗な書店でのことだった。すぐそばにはスターバックスがあったりする。
 その本をパラパラとめくってみて、「この本は読んでおかなければならない本だ」と思えた。

アメリカの巨大軍需産業 (集英社新書)

アメリカの巨大軍需産業 (集英社新書)

  • 作者: 広瀬 隆
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2001/04
  • メディア: 新書


 著者の、広瀬隆氏については、賛否両論あるようではある。
 私は、別に広瀬隆氏の信者というわけではない。
 しかし、この本には、日本人として知っておくべきことが書かれているように思える。
 軍産複合体の問題は、頭の片隅には置いておくべきことに思える。ウィキペディアでの「軍産複合体」についての記載は少ないが、示唆に富んでいる。また、ウィキペディア上の「軍産複合体--この記事のノート」は、かなりの長文だ。そこにはとても書けないようなことが、この本には書かれている。
 また、世界の高収益企業の上位4社は石油関連企業であることも頭の隅に置いておいた方がよいと思える。

 ところで、近年、ロサンゼルス・タイムズ紙が経営の危機に瀕しているということを耳にした。
 アメリカの三大新聞社。三社ともに、「株」は公開されていなかった。ところが、ロサンゼルス・タイムズ紙の株式は公開され、ある企業に「所有」される形となる。その企業から強いコスト削減の圧力や編集方針への強い圧力があり、良心的なジャーナリズムを維持することが難しくなっているという。それらは、既に充分に高い株価をより「高め」ようとする株主からの圧力であるようなのだ。

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『老子』を読む。 第二回目。 [Books]

タオ―老子 (ちくま文庫)

タオ―老子 (ちくま文庫)

  • 作者: 加島 祥造
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2006/10
  • メディア: 文庫


 この本が届いた。読み始めている。
 とても読みやすい現代語訳で、しかも、もともとの『老子』のエッセンスが失われていないように感じられる。
 これまでに何種類かの『老子』を読んできたけれども、読み下し文や、それらを日本語訳したものは、儒教に対するアンチテーゼの色合いが、相当に感じられるものが多かったように思える。
 ところが、『タオ―老子 (ちくま文庫) 加島 祥造 (著)』には、そういう感覚があまり感じられない。
 クラッシック音楽でも、新しい解釈によって、新鮮な曲として甦ることがあるが、『タオ―老子 (ちくま文庫) 加島 祥造 (著)』では、『老子』の思想が、とても新鮮なものとして、まるで新たな哲学のように現代に甦っているように感じられる。
 こういう新しい解釈というか、現代語訳だと、老荘思想が、単なる儒教に対するアンチテーゼではなく、むしろ、儒教の本質をより深く理解するための思索的道具にもなりうるように思える。この本は、かなりの名著なのかもしれない。


『老子』を読む。 [Books]

 日本の文化には、儒教的要素が、かなり根深く入り込んでいると思える。
 数年前から、よくいわれることだが、官僚主義の弊害が、ここ数年の日本に閉塞感をもたらしているとも思える。
 私は、儒教のエッセンスを否定するものではない。儒教には儒教の素晴らしさがあり、そのエッセンスで、人が学び身につけるべきことも大いにあると考える。
 ところが、儒教に染まりすぎると、日本人が本来持っていたはずの素晴らしさを曇らせることもあり得ると、私は考える。
 儒教にも、素晴らしい真実があり、それに反するものにも素晴らしいものがあるということを、私達は知る必要があるように思えて仕方がないのである。
 儒教に縛られすぎることの弊害を正すために、何らかのアンチテーゼが必要だ。

 これはひとつの例えであるが、例えば、フランスの学校では、上級生で学問が苦手であったり怠け者である人と、下級生で年少であるけれども、学問にも真剣に取り組み人柄も温かくおおらかな人がいたとする。この場合、フランスでは、後者の方が立派であると、誰もが認め尊敬されるというのだ。
 ところが儒教に縛られた社会ではこうはいかない。
 どんなに、怠け者で、人柄も品性も無く、慈愛もなかったとしても、儒教社会では、上級生の方が偉いということになる。
 これは、極端な例であるが、そういう空気は、この日本にも確かに根付いている。

 では、そのような弊害を無くすためにどのような哲学や思想が必要なのであろうか。

 私が思いつくのは、例えば、「禅」の思想であったりする。また、ドラッカーなどの経営哲学も有効に思える。
 そして、古来より儒教への強烈なアンチテーゼとして、『老子』が存在してきた。

 日本という国が、新たな飛躍を遂げ、閉塞感から脱却するために、今ふたたび、『老子』を読んでみることは、とても有意義なことに思える。
 また、個人レベルにおいても、家庭や職場での苦しみから脱却し、飛躍を遂げるためにも、『老子』を読んでみることはとても有効なことに思える。

老子―無知無欲のすすめ (講談社学術文庫)

老子―無知無欲のすすめ (講談社学術文庫)

  • 作者: 金谷 治
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1997/04
  • メディア: 文庫


 私が、どれぐらい前なのだろうか、二十年ほど前に読んだ『老子』は、別の文庫だったかもしれない。
 現代人にとっては、結構難解に思えるかもしれない。逆にいうと、それほど私達は「儒教」的思想に縛られているともいえるだろう。私がいえるのは、よくわからないまま老子を読んでいても、すがすがしく軽やかな気持ちになってくる経験を若い頃にしたということだ。

 先程見つけた、『タオ―老子 (ちくま文庫) (文庫) 加島 祥造 (著)』は、現代口語訳になっていながら、老子のエッセンスが伝わるという評価もある。私も、この本を購入してみたい。

タオ―老子 (ちくま文庫)

タオ―老子 (ちくま文庫)

  • 作者: 加島 祥造
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2006/10
  • メディア: 文庫


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忘れて下さい。 [Books]

 先程、『夢を分析する』という記事を書いたのですが、その記事はまずいと思い、すかさず、非公開といたしました。ところが、かなりの人数の方に読まれてしまったことがわかったので、その記事を校正いたしました。

 その記事の校正までに、20分程度の時間が経ってしまったと思います。

 その記事を読まれた方は、その内容を忘れて下さるよう、心からお願い申し上げます。

 深謝であります。


夢を分析する。 [Books]

 夢を分析してみると、かなり興味深いことがわかったりする。
 私は、ユングやフロイトの夢判断などを多少読みかじったりした。

 一年ほど前、知人が、一冊の本を紹介してくれた。
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 と書いて、一冊の本を御紹介申し上げたのでありますが、あらためて、その本を見てみると、あまりよくない本と思えましたので、そのあたりの記述を削除いたしました。既に御覧になられた方には、深謝いたします。m(__)m
 やはり、興味本位の「占い」系の本は、結構危険だったりするように思えます。
 面白くなくても、真摯に研究の道を歩んできた人の本を選んだ方が、人としてまっとうな道を歩めるように思えます。
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 皆さんは、どのような夢を御覧になられていますか?

 この記事は、一旦公開した後、非公開にいたしましたが、早速読んで下さった方がいらっしゃったので、校正をかけて公開することにいたしました。
 といいますか、この記事は書かない方がよかったです。申し訳ありません。
 深謝です。


『夏への扉』 [Books]

 私の以前の記事、『SFの偉大な金字塔である、『夏への扉』を読んでみる』
 http://blog.so-net.ne.jp/tabibito_j/2006-10-27-2
 において、『夏への扉』という小説を、御紹介申し上げた。

 私の身近で大切な人は、一週間ほど前に、この小説を再び読んだ。
 再び、とても感動できたようだ。
 『夏への扉』を読むと、困難に立ち向かう勇気が出てくる。
 試練に対し、勇気と、愛をもって立ち向かうときに、人は成長する。

夏への扉

夏への扉

  • 作者: 福島 正実, ロバート・A・ハインライン
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1979/05
  • メディア: 文庫


 私の身近で大切な人は、『夏への扉』を、再読して、この本の裏表紙の文章を、わたくしのブログで紹介するべきだといってくれた。
 その意見は、とても、もっともな話だと思うので、以下、その文章を引用申し上げる。

-----『夏への扉』、裏表紙に掲載されている紹介文-----
 ぼくの飼っている猫のピートは、冬になると決まって夏への扉を探し始める。かれは、数多いドアのなかの、少なくともどれかひとつが、夏に通じていると固く信じているのだ。そして1970年12月3日、かくいうぼくも夏への扉を探していた。あなたならどんな気持ちになるだろう? もし、最愛の恋人にはうらぎられ、仕事は取りあげられ生命から二番目の発明さえも騙しとられてしまったとしたら……。ぼくの心は12月の空同様に凍てついていたのだ! そんな時ぼくの心を捉えたのは、夜空にひときわ輝く <冷凍睡眠保険> のネオンサインだった! 巨匠ハインラインが描く感動の名作。
-----以上引用終了-----

 多少、御興味を持って下さった方は、私の以前の記事も読んで頂けたらと思う。
 http://blog.so-net.ne.jp/tabibito_j/2006-10-27-2

 この小説に登場する猫のピートは、私が中学生時代に飼っていた猫に、かなり似ている。その猫の話も、いつか書いてみたい。心優しく、それでいて、極めて勇敢で、アクロバットが得意な猫であった。


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