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明治維新を想う [世界平和]

 阿部晋三内閣スタート。

 阿部晋三首相、阿部晋太郎元外相、
 「晋」の文字は、高杉晋作からきていると聞いた。
 阿部晋三さんは、吉田松陰と高杉晋作を尊敬しているという。
 そのスピリット、明治維新を支えた人達のことを深く理解しておられるのならば、是非とも日本をよき方向に持っていって欲しいと願う。

 坂本龍馬についても、随分以前に数冊なのか、本を読んだ。

 高杉晋作については、数冊の本を読み、さまざまな記録も調べた。
 今は、絶版になっているようだが、『天翔 る若鷲 高杉晋作 南條範夫 PHP 文庫』が、心地よく、すっきりと読めた記憶がある。

 高杉晋作の、縛られない、発想の飛躍の数々は、驚異的でもある。
 長州藩は、イギリス艦艇に砲撃を仕掛ける。あっけなく長州は負けてしまう。
 晋作は、神職衣装で、交渉に臨み、訳の分からないような、日本神話をはじめて、
 彦島の租借を求めていたイギリスの要求をはねのけるのみならず、賠償金は江戸幕府に請求されるがよかろうと話をまとめてしまう。
 煙に巻いて、交渉をまとめてしまったのだ。長州には一切痛みのない形に。

高杉晋作〈1〉

高杉晋作〈1〉

  • 作者: 山岡 荘八
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1986/08
  • メディア: 文庫



高杉晋作〈2〉


高杉晋作〈3〉

 山岡 荘八による高杉晋作もよかったように思う。
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 後日、コメントに山岡荘八は、史実に忠実でない記述が散見されるとの御意見も頂いた。
 正直、私も、そうだろうなぁと思える。
 また、山岡荘八の記述は、ちょっとコテコテ感もあったような気もする。
 それでも、読んだことがない人には、読む価値があるように思える。
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 坂本龍馬も山岡荘八は、いいのではないだろうか。

坂本龍馬〈1 黒船の巻〉

坂本龍馬〈1 黒船の巻〉

  • 作者: 山岡 荘八
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1986/11
  • メディア: 文庫



坂本龍馬〈2 胎動の巻〉


坂本龍馬〈3 狂風の巻〉



 明治維新は、世界の歴史の中で考えるとき、ひときわ輝く大改革であったのだと感じる。

 世界の歴史のさまざまな革命から見ると、ほとんど無血革命に近かったとも言えるかもしれない。
 維新の前後で、多少の悲劇はあった。完全なる無血革命とは言えないかもしれない。
 それでも、明治以前、日本の中がさまざまな「国」に別れていたものが、短い期間の間に、ほぼ平和裏に統一して、明治政府という、新しい一つの国になってしまったのだ。
 驚くべきことであるといえる。

 徳川慶喜の江戸無血開城の決断も素晴らしいものと思える。
 本格的内戦が起きていたら、今の日本各地は、返還前の香港のような、英国領、米国領、などが点在する国になっていた可能性も高い。

 ヨーロッパの国々が、突然、数年のうちに一つの国になってしまったようなもので、それを考えると、明治維新を支えた人達の、日本の人々の平和を願う心に打たれる。

 今現在の、世界のさまざまな情勢。
 環境問題。
 貧富の格差。ごく一部の人が、世界の富の80%程度?を持っていて、それら、「金持ち」の人達は、実は、精神的に幸福な人は稀であるようだ。つまり、恵まれていると見える人が、実は、内面的には、「精神的貧困・困窮」にあえいでいたりすることが極めて多いと聞く。

 つまり、お金が無くて、苦しみあえいでいる人がいる一方で、
 お金がありすぎて、精神的困窮に苦しんでいる人々もいる。
 これを、うまくバランスさせることはできないものだろうか。
 今の世界が、明治維新のように、奇跡的統一を果たすことができたら、
 それは実現するかもしれない。

 ビル・ゲイツが、福祉を活動の中心にすることを決定したことには注目している。彼の場合は、彼の奥さんからの良い影響があって、そういう方向に、尻を叩かれた?可能性が強いことが、友人の話から見えてきた。
 
 もし、今世界の人々が、明治維新のように、さまざまな遺恨を乗り越えて、力を合わせれば、この世界は、素晴らしいものになりうると思える。

 例えば、地球温暖化にしても、原子力発電による圧搾によって、大気中の二酸化炭素を液化、あるいはドライアイス化してしまうという手もあるかもしれない。このアイデアは、私の素人考えで浮かんだものであるが、同様の研究が、専門家によって進められているという話も耳にした。その専門家チームは、CO2を液化し、深海に沈めてしまうということを考えているようだ。

 いずれにしても、この地球全体規模で、明治維新のような変革が起きることを願って止まない。
 世界の人々の叡智が集結して、明治維新のように遺恨を乗り越え、世界の人々が力を合わせることができるようになることを、強く願う。


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スパイラルドラゴン

こんにちは。
明治維新についての記述がありましたので、寄らせていただきましたが、山岡荘八氏が執筆された維新に関わる書籍には、誤った記述が多数散見されています。
機会があれば「長州の天皇征伐・太田龍著・成甲書房」を御一読されることをお勧めします。
by スパイラルドラゴン (2006-09-28 17:48) 

旅人J

スパイラルドラゴンさん。コメントありがとうございます。
>山岡荘八氏が執筆された維新に関わる書籍には、誤った記述が多数散見されています。
私も、多分そうだろうなぁと思っていました。(笑)
こんな話を書いてしまうと、危ない世界の人と思われるかもしれないのではありますが、、、実は、私、坂本龍馬の生まれ変わりという人と交流がありました。
その人自身は、とてもしっかりとした仕事をなされ、しかも、気がよく優しい人でした。その人は、龍馬の時の断片的記憶をお持ちの方でありまして、いろんな人の書いている「坂本龍馬」の本を読んだけれども、自分の心情や感覚的には、山岡荘八の書いているものが、最もぴったり来るとおっしゃっていました。
史実に忠実であることも、とても必要なことではあるというは間違いのないことではあります。
その一方で、歴史上の人物の心情をどれだけ的確に、察知し、推測し、その人物がどのような気持ちで何をなしたか、描けるというのは、それはそれで、とても素晴らしいことだとは思います。
本の御紹介ありがとうございます。機会があれば学ばせて頂きたいと思います。
ありがとうございました。
by 旅人J (2006-09-28 22:31) 

旅人J

kanさん。nice ありがとうございます。
by 旅人J (2006-10-09 04:42) 

旅人J

riko さん。nice ありがとうございます。
by 旅人J (2006-10-22 07:52) 

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