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民主主義を高らかに唱える国の光と陰。 [Books]

 数年前に、私は一冊の本を手に取った。
 私が住んでいる地域では、それなりにオシャレな街の小綺麗な書店でのことだった。すぐそばにはスターバックスがあったりする。
 その本をパラパラとめくってみて、「この本は読んでおかなければならない本だ」と思えた。

アメリカの巨大軍需産業 (集英社新書)

アメリカの巨大軍需産業 (集英社新書)

  • 作者: 広瀬 隆
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2001/04
  • メディア: 新書


 著者の、広瀬隆氏については、賛否両論あるようではある。
 私は、別に広瀬隆氏の信者というわけではない。
 しかし、この本には、日本人として知っておくべきことが書かれているように思える。
 軍産複合体の問題は、頭の片隅には置いておくべきことに思える。ウィキペディアでの「軍産複合体」についての記載は少ないが、示唆に富んでいる。また、ウィキペディア上の「軍産複合体--この記事のノート」は、かなりの長文だ。そこにはとても書けないようなことが、この本には書かれている。
 また、世界の高収益企業の上位4社は石油関連企業であることも頭の隅に置いておいた方がよいと思える。

 ところで、近年、ロサンゼルス・タイムズ紙が経営の危機に瀕しているということを耳にした。
 アメリカの三大新聞社。三社ともに、「株」は公開されていなかった。ところが、ロサンゼルス・タイムズ紙の株式は公開され、ある企業に「所有」される形となる。その企業から強いコスト削減の圧力や編集方針への強い圧力があり、良心的なジャーナリズムを維持することが難しくなっているという。それらは、既に充分に高い株価をより「高め」ようとする株主からの圧力であるようなのだ。

 ここ数年、日本においても、敵対的 TOB に関する報道をよく目にする。数日前には、TBSと楽天の関係が取りざたされていた。TBSとライブドアのやりとりも思い出される。
 ヘッジ・ファンドなどの世界中を駆けめぐる、巨大な資金の動きが、世界情勢を大きく左右もする。
 投機的な資金が、原油価格を高騰させている。
 東南アジアの国々に、投機的資金が流れ、ある時一気にそれらの資金が引き揚げられる。結果として、東南アジアのいくつもの国々が、恐慌的状態に陥った。それらの記憶も、まだ新しい。
 この記事を書いていて、『アメリカの経済支配者たち』という本が出ているのを見つけた。

アメリカの経済支配者たち (集英社新書)

アメリカの経済支配者たち (集英社新書)

  • 作者: 広瀬 隆
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1999/11
  • メディア: 新書


 この本も、極力近いうちに読んでみたいと思う。
 この本に書かれていることが全て真実ではないかもしれない。しかし、そういう見解があることを、私は知っておきたい。

 関連記事。
 http://blog.so-net.ne.jp/tabibito_j/2006-11-08


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