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コードギアス 反逆のルルーシュ。 [anime]

『コードギアス 反逆のルルーシュ』。そして、第二期目の『コードギアス 反逆のルルーシュR2』。
 これらの作品の、脚本、ストーリー構成、世界観の構築、そういったものが、極めてよくできていると驚きもし、私にはとても面白いと感じられ、感服もしている。

コードギアス 反逆のルルーシュ 1

コードギアス 反逆のルルーシュ 1

  • 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
  • メディア: DVD


 これほど話の展開がスピーディーで、なおかつその展開が、「おぉぉ、そう展開させるのか」と感心したり、驚かされる作品は他に知らない。
 
 
 
 
 キャラクターの立て方も相当なものに思えるし、人と人のつながりも魅力的に描かれている。
 SFの要素もあり、昔ながらの復讐劇の要素もあり、愛やまごころが希望を生み出し、憎しみが悲劇を生み出す。そこに、政治的理想や思惑が入り、理念を優れた戦略で力強く実現してゆきもし、戦術の優劣も描かれ、テクノロジーをどう活かすかもビジョンがある。戦略と戦術の違いがしっかりと区別されてもいる。しかも、架空の世界の勢力図がかなり面白く、しかも、学園恋愛コメディの要素も入れてある。それだけでもこれでもかというところに、さらに、宗教的謎というか魔女っこもの要素もストーリーに入り込んでくる。
 これほど多くの要素をひとつの作品に詰め込んだ作品は、いまだかつてなかったのではないだろうか。私が浅学なだけだとしたら御容赦いただきたい。これほどたくさんの要素が、同時進行で、見事に編み上がってゆくので、極めて展開が速く早い、そのスピード感が心地よい。しかも、その展開の意外性に、毎回、「今回は、これほど意外な展開が」と驚かされ、たまに、こう展開させるのかもしれないと予測が当たると、かなりの心地よさを覚えたりもできる。少なくともいえるのは、一話一話の中で、たくさんの伏線があり、たくさんの展開があるということで、「次回はどうなってしまうのだろう」と、あれこれ推測させられたり、予測不能で次回をすぐに見たくもさせられる。
 確かに、多少話に無理があったり、強引すぎるところもあるかもしれないが、私達はリアリティを得たくて物語を見たいとは思わないという面もある。多少のご都合主義や、タイミングがよすぎたりするのも、ある意味「お約束」としてみると楽しくもある。

 
 この作品を観て、極めて面白いと感じる人もいるであろうし、そう感じない人もいるかもしれない。
 ロボットものとしてみる人は、物足りないとか、関連商品を売るためのロボットと受け取るかもしれない。
 全く新しい発想の新兵器が、それまでの兵器を容易に駆逐してしまうというのは、現実としてあってきたことではある。
 戦車という兵器がかなり戦局も戦術も左右する時代があったが、航空戦力が戦車の脅威になりはじめていたのがWWⅡの終わり頃だったのだろうか。現代では、ヘリや誘導ミサイルの発達で、制空権を奪われると、戦車などは攻撃ヘリなどにより容易に駆逐される。携帯ミサイルの性能の向上も著しい。
 太平洋戦争では、巨大戦艦はイメージとしては、絶対的な権威に見えたが、実際には、安く量産される空母から、航空機がわらわらと現れ攻撃されると、翻弄されるばかりであった。戦艦巨砲主義は、既に過去の遺物で、時代は変化していることに気付かない人が、巨大戦艦を造ってしまい、造ったものの、有効な活用は全くできなかったといえる。
 その巨大戦艦には、船内にレールがひかれていたり、空調設備が快適で、「大和ホテル」、とか「武蔵ホテル」と呼ばれていたりもしていたようだ。この時代に、一部の国は、レーダーを活用しはじめていた。現代では、イージスシステムがあり、それは、レーダーシステムが、高度に進化し、さらに、データーリンク・情報共有システムと連動しているものだと、私はそんな風に理解しているが、認識不足であるのなら御容赦いただきたい。

 この作品では、主人公は、戦略、戦術という手段だけでなく、人心の掌握のための的確な行動、カリスマ性、様々な可能性をふまえての陽動的演技、相手の出方を読んであらかじめ様々な準備、これらのことが周到に用意され配慮された上で、危機的状況が一転したりする。あっと驚かされる、というか、驚かされることに気持ちよさが感じられるように作ってある。また、すべて思惑通りになるわけでないところもいい。
 物語である。よくでいきていて、できすぎと感じるところとか、多少のツッコミどころは、まあいいじゃないかというか、そこに気付いたこともまた楽しんで、様々な伏線と、その展開の意外性がすごいと、そんな風に楽しむのが「粋(いき)」というものなのかもしれない。

 ところで、以前の私の記事で、声優の方で、コトタマがきれいな人が多く、それが素晴らしいことだと何度か書いているような気がする。
 ルルーシュ役の、福山潤。これは、はまり役というしかないのではないか。しかも、彼のコトタマは、この作品において、無理がなく、とてもきれいだ。
 オレンジくん役の方の声は、ちょっと、作為があって、少しつらかった。特にはじめの方は。
 ゆかなさんは、過去の作品で、かなり魅力的コトタマの時もあったが、以前も書いた記憶があるが、無理がありコトタマになりきれないときもあった。この作品では、かなりいい感じに演技され、無駄な力が入ってないことも多いのではないか。いい歳の取り方をする人がいるが、そういう意味でもCC役は、彼女にとっていいことなのかもしれないと推測したりする。

コードギアス 反逆のルルーシュ Sound Episode 1

コードギアス 反逆のルルーシュ Sound Episode 1

  • アーティスト: C.C.(ゆかな),黒石ひとみ
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2007/04/25
  • メディア: CD


 このCDの中で、ゆかなさんの歌は、昔の彼女の歌よりもかなりいいような気がする。大人びた「あっっ」という吐息がふんだんに散りばめられている。結構大人の魅力かな。歌い方は、かなりうまい。情感をあまり出さずに、あまり大きな声でなく歌う歌い方が、むしろ、深い情感が推測されて、歌詞に込められた切なさみたいなものが伝わる。
 Sound Episode 2 には、福山潤の歌が入っているが、これは入れない方がよかったと誰もが思うのではないか。かなり音がはずれて、リズムともずれている。せっかく見事な演技ができているので、歌はダメなんですというのを披露するというのは、もしかすると、わざと、「すごい人なんですが、弱点もあってかわいいんですよ」という、複雑なアピールなのかも。
 Sound Episode は、6本でているようだが、これらは、極めて速い展開の本編の補足みたいな感じで、これもまた楽しめるのではないか。少なくとも、キャラクターをしっかり作ってあるから、本編の合間やその前後にこんなことがあったのですよという、補足もできるし、余談でさえよくできているということなのかもしれないし、あるいは、予想外に反響があり、さらに追加グッズをということと捉えるのは、勘ぐり過ぎかな。
 想像するに、監督の谷口悟朗氏とともに、幾人かの方がストーリーや展開を語っているうちに、こうだったら面白いとか、随分ふくらんでしまって、削るにはもったいない話とか、出来事案が、 Sound Episode 6本や、映像特典「ピクチャードラマ」として収録されているのではないかと。
 こういう構成で、キャラクターデザインがCLAMPさんというのは、これもまた、かなりピッタリだと思える。
 ロボットアニメが好きな人には、それが抵抗感になるのかもしれないが、私にはいいと思える。この作品は、ロボットアニメでないという目で見ていたからだが、R2の方で、ミサイルランチャーが、赤い重装備の機体から出てくるシーンは、かなり力が入っていると感じた。ビームが発射され、ほぼ同時に複数のミラーが発射され、ビームが多数のやられメカに分散するシーンも、なかなかだと。とはいうものの、「シロカブト」のデザインとか、なんだかなぁというかという面は、見ないふりをするのが、関連グッズも売れないと制作費が出ないという事情も考慮に入れて、目をつぶるというのが「大人」というものの「粋な味方」というものかもしれない。

 ところで、私のブログは、音楽の記事が多い。ギターを結構弾いてきたり、シンセサイザーをちょっと使っていたりもした。そういう耳で聞いて、オープニング曲、エンディング曲ともにかなりつらいものがある。
 まあ、今の若者は、ああいうものになれていて平気なのだろうし、それで間口が広がるのもあるのかも。
 そういう、オープニング・エンディング曲でありながら、劇中のイフェクト・ミュージックというのかな、それはよくできているし、きれいだし、場面とストーリーを引き立てている。
 
 ハヤテのごとく! 第33話を見せてもらったのだが、驚いた。本当に感心した。
 四月一日君尋(わたぬききみひろ)の顔で、声は福山潤、設定や衣装は、ルルーシュのデフォルメ。
 よく、CLAMPの皆さんや、ルルーシュチームの皆さんや、福山潤さんの事務所から、許可というかゴーサインが出たものだと。それら関係者の皆さんも、むしろ楽しんで協力され快諾されたのなら、とても文化的に豊かなことであり、楽しく、素晴らしいことに思える。

 旅人Jは、アニメ雑誌など、一度も購入したことがなく、こういう世界には素人なので、間違ったことを書いているのなら御容赦頂きたい。

 ノーブル・オブリゲーション。ノブレス・オブリージュの思想も出てきて、それも嬉しかったりした。

 このシリーズの世界情勢は、ある意味、現代社会を見直すいい機会になり得るかもしれない。

  
 構成をしっかりしてないけれども、いったんこの記事を公開してしまいます。スミマセンm(__)m
 
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